

引きこもり(ひきこもり)の娘さんを持つ親御さんの話 群馬県 高崎市
まっすぐの唄では、引きこもり(ひきこもり)の方、またその保護者の方の相談を随時受け付けております。
今回は、公開可能な範囲で、その相談内容についてご紹介させて頂きます。全く同じ悩みはこの世に2つと存在しませんが、「こんな事で悩んでいるのは私だけなんじゃないか」とひとりぼっちになっている人のもとに、悩んでいるのはあなただけじゃないって事が伝わったらいいなと思いますし、あなたはひとりぼっちじゃないよって伝えられたらいいなって思っています。
まっすぐの唄はあなたにそっと暖かく寄り添う事をモットーした事業所です。今にも負けそうなその心境に少しでも暖かさのようなものをお伝え出来たらこれ以上の幸せはありません。
先日以下のようなメールが届きました。(個人情報を伏せて公開する事の許可頂き、こちらに掲載しております。)
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突然のメール失礼いたします。群馬県〇〇市在住の〇〇〇〇と申します。
私には18歳の娘がいます。この娘が小学2年生の時に離婚してからずっと母子家庭です。中学1年生からいじめをキッカケに、その頃からずっと引きこもりです。残念ながら高校には行きませんでした。こうなってしまったのは私が悪いんだと自分を責めて、私が変わらなきゃ、私がもっとしっかりしなきゃ、と、昼夜働き詰めの日々を送っていました。もちろん家事も全部こなしています。先々月、私が過労で倒れてしまい、それから仕事が前のようにできない体になってしまいました。気持ちは焦りばかりが大きくなっていきますが、体が思うように言う事をききません。まだ貯金を切り崩して生活ができていますが、この生活がどこまで続けられるのか分かりません。娘に働いて欲しい気持ちはありますが、それを娘に強いたら、逆ギレするんじゃないか、死のうとするんじゃないか、、、色んな悪いイメージが思い浮かびます。何となく食べていくために仕事ばかりを優先して子どもとの時間を作れてこなかったという後悔のような気持ちもあります。しかしながら、私自身の体も心も限界を感じていて、どこに相談すればいいのか分からず、たまたま広告で見かけたまっすぐの唄さんに連絡してしまいました。ご都合の良い時に、お暇な時で結構ですので、お返事を頂けたら嬉しいです。
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その後、返信をさせていただきまして実際にお母さんとお会いしてお話をお伺いしました。
そこでは、お母さんの抱えるたくさんの悩みや葛藤を約一時間程度、ヒアリングさせていただき後日、家庭訪問にて母子面談させていただく運びとなりました。この時のお母さんの「誰にも相談が出来る人がいなくて、気持ちがスッキリしました。」と清々しい顔をなされていたのが印象的でした。
後にお家にお伺いさせていただき、ついに娘さん(以後Aさん)とご対面。
この時ばかりはご本人や親御さんは勿論の事、私たちもドキドキです。
時折見せる笑顔がとっても可愛らしいのが印象的なAさんで、面談が始まったばかりの時は下をうつむき、あまり目も見てもらえませんでしたが、40分程度経過するとAさんの口から「少しずつでも大丈夫なら頑張ってみます」という嬉しい言葉をいただき、後日、私たちの事業所に遊びに来ていただく約束をしました。
※面談は基本的に私たちがたくさんお話をするというより相手の気持ちや想いを引き出しながら「聞く」ヒアリングが中心です。ちなみに面談場所は当事業所でもご家庭でもどこでも対応しています。
ちなみに、Aさんはというと、事業所に来るようになってから一か月程度は週に一度顔を出していただき内職などの事業所内就労トレーニングを行い、二か月目からは週に3回来られるようになり。なんと3か月後はカレンダー通りの日程で赤い日と祝日以外は毎日遅刻もなく来れるようになり、今では面接練習や履歴書の書き方などの勉強をして就職活動の準備も始めています。
これはほんの一例ですが悩みの種類はたくさんあり、どこに相談していいのかわからない方もたくさんいます。ご本人でもご親族でもご関係者の方でも構いません。まずはお気軽にご相談いただければと思います。その勇気ある一歩によって人生が輝きだすきっかけになるかも知れません。